LibreOffice Calcの作業効率をアップする便利ワザ11選
これはLibreOffice Advent Calendar 2016の記事です。
LibreOffice Calcを使っているといろいろネタがありますが、記事にするには短い小ネタがあるので、それをまとめてみました。
行を切り取り、移動して挿入する
Calcで、Excelでいう「行を切り取って移動」をするには以下のようにします。
- 行を選択
- 選択範囲をAltキーを押しながらドラッグする
参考
- ドラッグ&ドロップによるセルの移動 - LibreOffice Help: https://help.libreoffice.org/Calc/Moving_Cells_by_Drag-and-Drop/ja
特定の文字で列に分割する
メールアドレスのドメイン部分を分割するといった、特定の文字でセルを列に分割するには以下のようにします。
- 分割したいセルを選択し、メニュー「データ」→「テキストから列へ」を開く
- 「区切りのオプション」に「その他」と区切りとなる文字を指定する
数値の先頭に付いたシングルクォーテーションを削除する
先頭にシングルクォーテーションが付いて文字列と認識されている数値を戻すには、上の「特定の文字で列に分割する」を使って、「区切りのオプション」の区切り文字に「'」(シングルクォーテーション)を指定すると数値に戻せます。
式やデータを一瞬でコピーする
アクティブセルの右下にあるオートフィルハンドルをダブルクリックすると、データのあるセル範囲の一番下まで数式やデータをコピーできます。
データのあるセル行列の端まで素早く移動する
Ctrlキーを押しながらカーソルキーを押すと、データが存在するセルの端まで移動できます。 Ctrlキーと一緒にShiftキーも押しながらカーソルキーを押すと、大量にデータがあるセルも一瞬で選択できます。
重複行を非表示にする
行に重複したデータがあって見にくい場合、以下のようにすると非表示にできます。
- 重複したデータを含む行を選択
- メニュー「データ」→「フィルタ」→「標準フィルタ」を開く
- 標準フィルターダイアログの「オプション」をクリックし、「重複を無視する」にチェックを入れる。
odsファイルの検索(grep)や差分(diff)を取る
odsファイルに含まれる文字列の検索(grep)やファイルを比較(diff)するには、オープンソースの表計算ソフトGnumericに付属するssdiffとssgrepコマンドを使うとできます。
GnumericはLinuxディストリビューションならどれでも用意されているともいますが、WindowsはPortable Appsが配布しているポータブル版を使うのが良いみたいです。
行や列をタイトルにして印刷する
いわゆるExcelの「印刷タイトル」のような、特定の行や列をタイトルにするには以下のようにします。
- メニュー「書式」→「印刷範囲」→「編集」を開く
-
「繰り返す行」に見出しにする行や列を指定する
- 行または列を全ページに繰り返して印刷する - LibreOffice Help: https://help.libreoffice.org/Calc/Printing_Rows_or_Columns_on_Every_Page/ja
特定のシートのみPDFにエクスポート
特定のシートのみをPDFとして出力するには以下のようにします。
- 印刷したいシートのセルを選択
- メニュー「ファイル」→「PDFとしてエクスポート」を開き、「範囲」に「選択」を選ぶ
円グラフを時計回りに描画する
円グラフを描くと反時計回りに描画されますが、時計回りに描画するには以下のようにします。
- 円グラフをダブルクリックして、グラフの編集に入る
- グラフをクリックし、データ系列の書式(コンテキストメニューの「データ系列の書式」など)を開く
- オプションタブにある、「時計回りの方向」のチェックボックスにチェックを入れる
複合グラフを作成する
棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた「複合グラフ」を作成するには、グラフウィザードで「縦棒と折れ線」を選択します。
ゼロの数字が入ったセルを印刷しない
ページスタイルのDefault(メニュー「書式」→「ページ」)の「シート」タブにある、「ゼロ値」のチェックを外す。