だるだる
やる気がおきず、だるだるしてたら何も成果なし。ずーん。
_ JessieのMateデスクトップ環境を試してみたら意外と軽かった/Mateデスクトップ環境レビュー
この前の姫路IT系勉強会で「ネットブックに入れるLinuxディストリはどれがいい?」という話題が出ました。
マシンとしては昔のAtomでメモリ1GB、Ubuntuを入れたけど遅くて使えなかったという環境でコマンド不慣れとなると、ブラウザ環境オンリーならChromiumOS、ふつーに使うならDebianと軽量デスクトップ環境がいいのでは?と話は落ち着いたけれど、そういえば、JessieのMateデスクトップ環境を試してなかったなと思い出したので試してみました。
見た目とGNOME 2との違い
インストール直後ですが、フォントのヒンティングが有効でギザギザだったので無効にしています。 GNOME 2そのままかと思いきや、アイコンやデスクトップテーマが入れ替えられてるので雰囲気はLinux Mintっぽいですね。 背景はJessieのテーマですが /usr/share/images/desktop-base にspacefun-wallpaper.svgというファイルがあるので、これを壁紙に設定すると懐かしのSqueezeのSpace funを思い出すかもしれないけど、用意されているテーマはどこかに緑が入ってるから思い出さないかもしれない。
それよりも起動してビックリしたのは消費メモリが少ない! 起動直後の状態で120MBほど。そういえばMateデスクトップって、今はXFce4と並ぶ軽量〜中量級デスクトップなんですよね。仮想マシンのメモリを512MBにして試したけどIceweasel起動して、LibreOfficeぐらいなら問題なさそう。
実際にしばらく使ったところ、512MBで同時使用するとブラウザがメモリを食い始めていきなり止まる事もあったので、メモリを増設するか、いきなり止まらないように以前書いたZramを設定(Zramを有効にして少ないメモリを乗り切ろう)をしておくといいと思います。
もう一つ驚いたのはMateのウィンドウマネージャは標準でコンポジット対応なんですね。 メニュー[システム]-[設定]-[ウィンドウ]にある「ウィンドウの設定」からコンポジットを有効にすれば、ウィンドウに半透明の影がつきます。Placementタブの「Enable side by side tilling」も有効にすれば、Windows 7などでおなじみのウィンドウを端に持って行くとウィンドウ半分だけ最大化もできます。 この辺は、GNOME 2時代からの違う点ですね。
カスタマイズしてみる
設定の変更はGNOME 2と変わりませんが、細かなカスタマイズは、Jessieには入ってませんが先日、Sidにmate-tweakが入りました。SidのパッケージですがPythonスクリプトなので、そのままインストールして使えます。 mate-tweakを使うと、デスクトップのアイコン表示や、パネルのレイアウトを上下にパネルのあるGNOME 2スタイルから、Windowsのような下にパネルのあるOpenSUSEタイプに変更できます。
これで終わるのが、このブログじゃねえぜ。ということで端末から下のように入力してみてください。
$ mate-panel --reset --layout linuxmint
エラーが出ますが、「(LinuxMintのアプリ起動メニューの)MintMenuが無いので、パネルからアプレットを削除しますか?」ということなので「削除」を選んでください。 そして、代わりのアプリ起動メニューとして「Mateメインメニュー」かOpenSUSEレイアウトで使われている「GNOMEメインメニュー」をパネルを右クリックして「パネルへ追加」から追加します。 メニューを左に移動するとき、アプレットはロックされているので、右クリックしてロックを解除してからメニューを移動してください。
そう。LinuxMintと同じレイアウトになるんですね。 完全に同じというわけではないけれど、使い勝手としてはあまり変わらないのでWindowsスタイルが好きな人は悪くはないと思います。
見た目の変更は、Gtk2なので定番のGNOME-LOOK.ORGからテーマをダウンロードしてインストールすれば変更できます。
- GTK: Ferret GNOME-Look.org: http://gnome-look.org/content/show.php/Ferret?content=167303
- ウィンドウマネージャ: Paper | snwh.org: http://snwh.org/paper/
- アイコン: Dalisha GNOME-Look.org: http://gnome-look.org/content/show.php/Dalisha?content=166286
- ランチャー: Docky
- フォント: Noto Sans CJK
- LibreOffice Impress テンプレート: Midnightblue
こんな感じで、今っぽい見た目にもできますね。
まとめ
Mateデスクトップについては、ライセンスの扱いが適当なLinux Mint関係だし「日本Mateユーザー会」(ソースのGNOMEをsedで強引に置き換えて謎の組織ができていた)の事とかあって個人的にはあまり良い印象はなかったのですが、バージョンも上がって着実に変わってきている事はわかりました。
リソースがある場合は別のデスクトップ環境をおすすめしますが、無い場合の消極的な選択肢としてはアリじゃないかなと感じました。