Markdownでアウトラインを書いてImpressスライドを作る
LibreOffice Impressは、よく使ってますが、アウトラインだけはテキストエディタで書きたい欲求があります。 いや、テキストエディタで内容を書いてImpressのアウトラインにコピペすればいいけれど、タイトルとアウトラインがうまく分けられず、結局手作業になってしまってかなり面倒です。
そこさえクリアできれば自動化したいと前々から考えてましたがWriter→Impressのコピペもうまくいかず悶々としていました。ですが今日、Writerのメニュー[ファイル]→[送る]に「プレゼンテーションのアウトライン」と「プレゼンテーションに自動抽出」というのがあるのを発見!やった!これで楽できる。
ということで、Markdownでアウトラインを書いてImpressを使ってスライド作成までのメモ。
「プレゼンテーションのアウトライン」と「プレゼンテーションに自動抽出」の違い
- 文書ドキュメントからのデータの挿入 - LibreOffice Help: https://help.libreoffice.org/Common/Inserting_Data_From_Text_Documents/ja
ヘルプに書いてますが、詳しくは以下のとおりです。
- 「プレゼンテーションのアウトライン」は、見出しレベルをアウトラインレベルとして変換。本文はアウトラインレベルが設定されていても無視。
- 「プレゼンテーションに自動抽出」は見出しレベルに関係なくタイトルに変換。以降に続く文は最大5段落までをアウトラインレベル2として変換。
Markdownはどう書けばいいのか
大きな違いは箇条書きをネストをするかしないかなので、ネストする場合は、見出しで書いて「プレゼンテーションのアウトライン」で変換。ネストしない場合は見出しと5行までの本文として書いて「プレゼンテーションに自動抽出」を使うといいのではないでしょうか。
ネストをする場合
全部見出しとして書いて「プレゼンテーションのアウトライン」で変換する。 (わざと見出しレベルを変えています。)
# Markdownで書いてImpressに変換する
# MarkdownからImpressに変換方法
## Markdonwでテキストを書く
### pandocを使ってodtに変換
#### Writerから送る→アウトラインの抽出を使う
# おわり
ネストしない場合
見出しはレベルに関係なくタイトルになるので、見出し1(「#」一つだけ)でいいと思います。本文は5段落まで。
# Markdownで書いてImpressに変換する
# MarkdownからImpressに変換方法
Markdonwでテキストを書く
pandocを使ってodtに変換
Writerから送る→アウトラインの抽出を使う
# おわり
Markdownからodtに変換
Markdownテキストからodtの変換はpandocを使います。
$ pandoc -f markdown -t odt -o (odtファイル名).odt (Markdownファイル名).md
odtからLibreOffice Impressへ
pandocで変換したodtを開いて、メニュー[ファイル]→[送る]から、「プレゼンテーションのアウトライン」か「プレゼンテーションに自動抽出」を選択。 あとはImpressでマスターページのデザイン選んで、図などが必要なら書き足して調整して完成。
今後の課題
odtからImpressへの変換は手動だけれど自動化できれば、テキストエディタで書いてImpressで見た目の編集で効率上がるのに。
後で見つけたけど
LibreOffice/OpenOfficeのドキュメントに調べたことがまとめてあった。
- LibreOffice Impress Guide 8 Adding and Formatting Slides, Notes, and Handouts. : https://wiki.documentfoundation.org/images/d/d4/IG4008-SlidesNotesHandouts.pdf
- Creating slides from an outline - Apache OpenOffice Wiki: https://wiki.openoffice.org/wiki/Documentation/OOo3_User_Guides/Impress_Guide/Creating_slides_from_an_outline